南の島の引きこもり

ある日突然アメリカへ移住することになった引きこもり陰キャです。英語はできません。

犬かわいい

 僕は犬が好きだ。

 散歩している犬とすれ違うと思わずニヤついてしまい、飼い主に少し警戒されるくらい好きです。

 そんな度に犬を飼いたいと思うのだが、今住んでいるアパートはペット禁止だし、独り身なので何かあったときのことを考えると責任を持てないので現状では飼うことはない。

 なので犬禁断症状が出たときは近所のドッグランを眺めに行ったり、YouTubeのワンちゃん動画を見てモニター前で手をワシャワシャさせているわけだが、散歩がてらに保健所へ行くこともある。

 

 保健所というと、そんな気軽に行くところではないと思うが僕が行く保健所はなんだかオープンで誰でも自由に出入りできるようになっている。日本で保健所に行ったことが覚えがないのでどういうシステムかはわからないが、多分ここまでオープンなものではないだろう。

 犬や猫を引き取ることも出来ないし、保健所からするとある意味完全な冷やかしとなってしまうのだが、職員の方たちはフレンドリーに接してくれる。(内心どう思われてるかはわからないですが……募金箱に寄付していってるので許して)

 

 犬用の居住スペースは1番小さなもので広めのトイレの個室くらいが1匹ずつに確保されており、ちゃんと掃除もされていて伸び伸びと過ごしているように見える。この点が私が繰り返しこの場所を訪れる大きな理由であるとも感じる。日本にいた頃の保健所のイメージとは=殺処分であり、フェンス越しに震えている犬たちがいる場所といったイメージが確立していたため訪れたいと思わなかったのです。(繰り返しますが、実際にどうなっているかは知りません)


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※実際に犬たちが過ごしているスペース

 

 ボランティアの方々が1匹ずつ施設の周りを散歩させており、犬たちも幸せそうに見えます。毛並みなどもしっかり手入れされてるようで見るからに不衛生な犬は1匹も見当たりませんでした。そのうち募金以外でも何か手伝えることがあったらやってみたいですね。今は自分のことで手一杯ですが……

 日本でも身勝手な理由でペットを手放す飼い主が後を絶たないようですが、ハワイでもそれは変わらないようです。言うことを聞かないから、引っ越し先がペット禁止だから、病気になって治療費を出したくないから、などなど……(ボランティアの方などから聞きました)

 身近なところでは私のアパートに前住んでいた上の階の人がペット禁止を知りながら猫を飼っていたことが管理人にバレたらしく、退去か猫を誰かに渡すか、という選択で猫を捨てたそうです。日本でもそうですがハワイでもペットOKの賃貸はそう多くないようで、内緒で飼い続ける人や中にはサービスドッグ(介助犬)と嘘をついて飼ってるという話まで聞いたことがあります。管理者との交渉次第では家賃を少し上乗せしたりすればペットOKも意外とすんなり通ったりするそうなので、内緒で……というのは絶対にオススメできませんね。

 犬飼いたいなぁ……でもまずは何かあったときに頼れる人や自分の家族を作るのが先ですかね。何年先のことやら。

 もしそのときが来たら、この施設から新しい家族を迎えられたら素敵ですね。

 

その壱

 ハワイに住み始めてかれこれ2年が過ぎる。

 思い返せば色々あったような気がするが、相変わらず外へ出かけるのは面倒くさいし、人と話すときは緊張するし、朝起きるのはしんどい。

 変わったといえば、以前より多少は大雑把になったことだろうか。

 

 小動物のように震えながら1人で成田空港の出発ロビーに佇んでいたことが何だか遠い昔のことに思える。スーツケースと大きな肩掛けバッグ2つで飛行機に乗り込み「もう、戻れない」と震えながら機内で本気で泣きそうになった。(我慢してたのに機内上映のファインディング・ニモで涙腺崩壊)

 そんなノミの心臓でハワイへ移住したわけですが、なんとか生きています。

 

 本来なら留学や仕事、国際結婚など目的があるかと思うけれど僕の場合は何もなかった。住むアパートの契約さえも全て現地入りしてから済ませ、ソーシャルセキュリティナンバーやグリーンカードが手元に届くのを待って、英会話ブックを片手に電気会社まで開通の手続きをしに行ったりして落ち着いてから仕事を始めて、今に至る。

 知り合った日本人の方にこの話しをすると口を揃えて「それでよく来たね……」と言われる。自分でも「これでよく来たな……」と思ってるので、当然かもしれない。

 

 どれだけの出来事だったとしても、それなりの時間が過ぎれば思い出は薄れていってしまう。

実際アメリカ移住という人生の一大イベントだったにもかかわらず、アメリカ大使館へ行って片言の事務員から「ミギテ コウシテ! ミギテ ハ ココ!!」と言われながら忠誠の誓いをした記憶も所々抜け落ちているように感じる。

 人生に一度の貴重な体験をしているのだから日々感じたことの備忘録にでもしたいと思います。

 そのうち「これだから日本は」などという言葉が自然と口に出るような人間になれるようにがんばります

 

Mahalo